昨今、コスパという言葉がもてはやされて久しいですが、個人的にはあまり好きな言葉ではありません。
本当にいいものを安く作れるわけありませんから、どこか消費者の目に付かない部分を必ずコストダウンしている。
それは流通経路などではなく、モノづくりの原点とも言える、構造そのものを何処かしら省いています。
モノにこだわりを持つ人が少なくなり、目も利かないから軽く騙される。
目利きがいなくなれば作り手も育たないし、技術も継承されないのです。
例えば洋服。
レザーなどはその最たるもので、使っている生地が良ければ、縫製がダメ、糸がダメ、仕立てがだめ。
しかしそれらは見ればわかるんです。
一見無駄に思える様な工程にもきちんと意味があるのです。
私たちもそれを見抜く目を持ちたいものです。